過ぎる十七の春

小野不由美の結構昔のホラー小説。この人のホラーってなんか前回の悪霊の棲む家もそうだったし、屍鬼でもそうだったけど敵役の方にも悲哀みたいなものが感じられて恐怖はそれほどでもないんだよな。まああんまり恐いのは苦手なのでいいのだけど。
しかし今回のオチはイマイチ納得できないような。5代も続いた呪いがあれだけで解けてしまっていいものかなーと。いや、充分な犠牲の上に成り立っているのは分かるのだけど、最後の方の展開が早すぎたのかなー?でもこれ以上ゆっくりにするとまたテンポが悪くなるし。