天羅WAR

普段めったにやらない井上純弌作品。最初の天羅とテラガンをちょっとずつかじっただけだから結構新鮮な感じ。
公式シナリオ「西部縦断超特急」ハンドアウトでPC4だったサムライにしたので、キャラメイクはアーキタイプの「紅蓮の傾奇者」を使用。ライフパスを決めるときに生まれはテラか天羅か好きに決めていいといわれたのでランダムに決めるとテラ生まれに決定、サムライなのに。そういうわけでこんなキャラが出来上がる。
テラ出身。昔は六法全書を片手に理屈で相手を屈服させるUSマーシャルだったが、チンピラに暴力で叩きのめされて挫折。力を得るために天羅へ赴き体中に式を埋め込みサムライとなるがそのときちょっと頭に障害が出た模様。天羅名は沢木惣二郎忠恭。妻を娶り娘を得るが既にこの世にはいない。現在は風宮氷雨に仕えているがお互いに快く思っていない。嫌う理由はたぶん妻子を失う原因となったため。嫌われる理由は嫌がらせでテラ風に呼びかけるため。だって黒い泥のような感情を持ってるんだもの。
なんだかアーキタイプのキャラとは思えないわ。他のキャラは以下の通り。

  • PC1 マツリ:コンストラクトで伝説のロケットレンジャーガール ごうちゃん
  • PC2 スザンナ:アーキタイプ「未来の寵児」の少女 O川さん
  • PC3 しろがね(シルヴィア):アーキタイプ「式をえがきし者」で西洋ドール ばれんたぃんさん

見た目天羅人が一人もいない(一応)ハーレムパーティ。うぉ、これ書くまでこの合宿中全部のセッションでごうちゃんと一緒だったことに気づいてなかったYo
氷雨の命令で大陸縦断鉄道にあるという超兵器の破壊を行うことになった惣二郎(「イェス、マイロード」)。強盗団の陽動を受けて車内に潜入……じゃなくて切り込みかよ。てっきり先に入り込んでいるしろがねに会ってから行動開始かと思っていたのに。まあお互いに陽動だったという感じなのか。
しろがねの顔をみるなり「ハーイ、ユーがしろがねデスかー?」といきなりエセ外人になってみたりして、どっちが素なのか判らない青い目のサムライ。なんとか合流してから車内の映画館で少女とそれを守る正義のロケットガールに遭遇。一触即発か、と思われたが共通の敵である天使の襲撃により一時休戦。噂の超兵器の開発者のところへ行くことになる。
行って見たところその姿はなく、研究資料のようなものが机に見つかる。スザンナ「ねぇねぇ、これなんて書いてあるの?」「うむ、これはなんて書いてあるんだ?」頭の障害は深刻らしいよこの元USマーシャルは。
ネタバレ部を割愛し、超兵器を破壊することにしたのでロケットガールはお着替え。「まだ終わらないのか?」ガチャ。バーン(銃声)。「ふぅ、脳がコンパクトじゃなければあぶなかったぜ」どんだけー。
進むうちに陽動役の強盗が天使に襲われているところに遭遇。「元USマーシャルとして強盗団などという犯罪者を助ける必要はない!」にょろーん
そんな感じのやり取りをしつつついに超兵器のところに到達したのであった。良いロールのご褒美にカードをもらえるので一言多くセリフを言ってみようという感じになるかなー。や、このトンデモサムライが良いかは別として。しかしアーキタイプそのままだとカードの使い道が気合への変換しかないのが残念。もちょっと途中で使える技とかがあればまた面白くなったかもしれず。
最後の戦闘は……正直どんなもんかと。アフターセッションでもいろいろあがっていたけど、改めて考えてみると何がわるかったのかね。最初に敵の天使は圧倒的な早さで行動開始し、全員のHPが0になるほどの魔法。そして次の人の行動時にまた絶対命中で魔法。そんな感じでかなり無力感……というか「はいはいそれで?」みたいな投げやり感が漂ってしまうような状況になってしまい、そのテンションが上がる前に倒せてしまったこと。ただこれは良く考えると難しい話で、PCが溜めまくった気合を使いまくれば1ターンで落とされるということを考えると最初の一発でなんとかするしかないのか。PC側だって落としきれないで次の攻撃を食らうことを考えたらオーバーキルになるまで気合入れるよなあ。気合が尽きた状態でのボス戦なんて恐ろしいしさ。天使の能力や神技がどんなもんなのか良く知っていれば「ここを切り抜ければあとは、」みたいな感じでやれるのかも知れないけど。製作者側の考えるバランスはどんなものなのかしらね。
まあこれだけ長々と書いているんだから、遊んでいた時間の大半は楽しかったので、最後に画竜点睛を欠いてしまったのが残念だったと思うわけです。ああもうこのもきもききゅーとした感情のぶつけどころを何とかしてくれ。