マリー・アントワネット

個人的には悪くない映画だったんだけどやっぱりいくつか不満点が。
一つ目。登場人物が英語で話している。どっちにしても字幕を見ているのは変わりないんだけどさー、時々聞き取れてしまうところでやっぱり違和感があるのでフランス語でやって欲しかった。
二つ目。音楽がイマイチ合っていないような折角この時代を描くなら音楽もクラシックにするか、音楽を今風にするならもっと前面に押し出してミュージカル仕立てで登場人物に踊らせるとかまでしてもよかったんでは。衣装やセットが素晴らしいだけにもったいない。
三つ目。エピソードが物足りない。マリー・アントワネットがベルサイユにいる期間だけ、しかないのが不満だ。最後テュイルリー宮殿へ身柄を移されるところで終わってしまったところで、館内のそこら中で不満の声が聞こえた。やっぱりそこからフェルゼンの救出作戦→白髪化→ギロチンまでやって欲しかったなあ。や、白髪化はベルバラ独自なのはわかってるけど監督は日本留学経験ありだしかなり意識した作りになってると思う。さらに首飾り事件もなし、フランス革命もさわりだけ……なのはあえてマリーから見える範囲だけ、ということなのかもしれないけど。
マリー・アントワネットの魅力は十二分に味わえたので、そういうものかと思ってみた方がいいかも。革命前のフランス宮廷の雰囲気を楽しむ映画だったんじゃないかと。にしては音楽が……。